進行肝細胞癌に対する治療戦略(集学的治療を含めて) 総論および最新の内科的治療
進行肝細胞癌に対する経皮的肝灌流化学療法(PIHP)
田中 基文
1
,
福本 巧
,
木戸 正浩
,
木下 秘我
,
蔵満 薫
,
小松 昇平
,
津川 大介
,
具 英成
1神戸大学 肝胆膵外科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
抗腫瘍剤
,
腫瘍多剤併用療法
,
診療ガイドライン
,
治療成績
,
ネオアジュバント療法
,
経皮的肝灌流
,
細胞減量手術
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Treatment Outcome
,
Practice Guidelines as Topic
,
Neoadjuvant Therapy
,
Cytoreduction Surgical Procedures
pp.124-129
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017116838
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進行肝細胞癌に対する肝全体を標的とした強力な抗癌治療を目的として,われわれは独自のバルーンカテーテルを用いた経皮的肝灌流化学療法(PIHP)を開発し,これまで多数の臨床例を重ねてきた.当初,進行・再発多発例に対する単独治療で開始したPIHPは,減量肝切除後にPIHPを加える2段階治療へと発展し,治療成績の飛躍的な向上を達成した.近年は切除不能・困難例に対する術前治療としてPIHPを導入するなどその適応はさらに拡大している.
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