臨床経験
高齢者stageIV大腸癌の臨床病理学的病態と治療成績
国居 由香
1
,
久我 貴之
,
平田 健
,
井口 智浩
,
藤井 康宏
,
濱野 公一
1山口県厚生農業協同組合連合会長門総合病院 外科
キーワード:
結腸腫瘍
,
腫瘍多剤併用療法
,
モノクローナル抗体
,
術後合併症
,
Epidermal Growth Factor Receptor
,
大腸腫瘍
,
アジュバント化学療法
,
治療成績
,
年齢因子
,
Kaplan-Meier法
,
大腸切除
,
FOLFOX Protocol
Keyword:
Antibodies, Monoclonal
,
Age Factors
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Colonic Neoplasms
,
Postoperative Complications
,
Receptor, Epidermal Growth Factor
,
Colorectal Neoplasms
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Treatment Outcome
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Folfox Protocol
pp.633-635
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016351578
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
著者らが手術を行なったstage IV 大腸癌57例を対象に、これらを75歳未満のY群36例と75歳以上のE群21例に分け、臨床病理学的特徴や治療成績について比較検討した。その結果、1)術前ASA-PS分類による評価では、E群で有意に術前全身状態不良例が多かった。2)術後化学療法を行った症例はE群で有意に少なく、分子標的薬の併用は両群間で有意差がみられなかったが、E群では抗VEGF抗体薬に比べ、抗EGFR抗体薬の使用頻度が有意に多かった。3)病理学的因子や術式、予後については両群間で有意差は認められなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016