医療ビッグデータと外科 外科ビッグデータの活用各論
膵領域におけるビッグデータの活用 NCD(National Clinical Database)からみたわが国の現状と今後の展望
木村 理
1
1山形大学 第一外科(消化器・乳腺甲状腺・一般外科学)
キーワード:
危険因子
,
死亡率
,
術後合併症
,
ショック-敗血症性
,
膵頭十二指腸切除
,
肺炎
,
ロジスティックモデル
,
ファクトデータベース
,
登録
,
全身性炎症反応症候群
Keyword:
Pneumonia
,
Mortality
,
Postoperative Complications
,
Registries
,
Risk Factors
,
Shock, Septic
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Databases, Factual
,
Logistic Models
,
Systemic Inflammatory Response Syndrome
pp.492-499
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016229900
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2011年1月~12月にNational Clinical Database(NCD)に1,167施設から登録された膵頭十二指腸切除術8,575例のリスクモデルを検討した本研究は,「日本のデータベースを使った日本の30日・在院死亡率をはじめて明らかにした洗練された論文で,膵癌のリスクを層別化するすばらしい研究である」と諸外国から賞賛された.術後30日死亡率1.2%,在院死亡率2.8%と,諸外国に比較し遜色なく,優れていた.本検討はさらに膵頭十二指腸切除術の質を高める材料になると考えられる.
©Nankodo Co., Ltd., 2016