臨床と研究
Advanced laparoscopic surgeryへのstep upを目的とした幽門下リンパ節郭清
高山 祐一
1
,
金岡 祐次
,
前田 敦行
,
尾上 俊介
,
大塚 新平
,
川勝 章司
1大垣市民病院 外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
術後合併症
,
腫瘍再発
,
膵瘻
,
肺炎
,
腹腔鏡法
,
腹膜腫瘍
,
幽門
,
リンパ節郭清
,
医学生涯教育
,
治療成績
,
補綴関連感染症
,
臨床能力
,
吻合部漏出
,
カテーテル
,
吻合部狭窄
Keyword:
Clinical Competence
,
Education, Medical, Continuing
,
Gastrectomy
,
Lymph Node Excision
,
Pancreatic Fistula
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Peritoneal Neoplasms
,
Laparoscopy
,
Postoperative Complications
,
Pylorus
,
Pneumonia
,
Stomach Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Prosthesis-Related Infections
,
Catheters
,
Anastomotic Leak
pp.1042-1047
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016017268
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腹腔鏡下胃癌手術症例144例を対象に、幽門下リンパ節郭清を術者経験のない助手が施行した58例、術者あるいは術者経験のある助手が施行した86例に分け検討した。術者経験のない助手が施行した58例のうち途中交代せず完遂した46例をR群、途中交代した12例と術者あるいは術者経験のある助手が施行した86例を合わせた98例をS群とし比較した。その結果、手術時間、出血量、術後在院日数は両群間で有意差を認めなかった。術後合併症はR群17.4%、S群8.2%に認め有意差はなく、いずれの群も膵液瘻が最も多かった。幽門下リンパ節の郭清個数、転移症例数、Stage分類、再発率は両群間で有意差を認めなかった。以上より、適切な指導のもとであれば、術者経験のない助手においても安全に幽門下リンパ節郭清を施行可能であり、教育効果も十分あると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015