消化器癌併存症-周術期の対処法
胃全摘+脾摘の周術期管理
吉村 文博
1
,
田中 毅
,
砂川 理三郎
,
古田 晋平
,
河村 祐一郎
,
石川 健
,
川端 俊貴
,
須田 康一
,
谷口 桂三
,
佐藤 誠二
,
宇山 一朗
1藤田保健衛生大学 上部消化管外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
術後管理
,
術後痛
,
術中管理
,
術前診断
,
膵瘻
,
脾臓摘出術
,
輸液療法
,
リンパ節郭清
,
出血-術後
,
周術期管理
,
静脈血栓症
,
術後感染症
,
吻合部漏出
Keyword:
Gastrectomy
,
Intraoperative Care
,
Lymph Node Excision
,
Pancreatic Fistula
,
Pain, Postoperative
,
Postoperative Care
,
Splenectomy
,
Stomach Neoplasms
,
Postoperative Hemorrhage
,
Perioperative Care
,
Venous Thrombosis
,
Anastomotic Leak
pp.1068-1073
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012337945
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胃癌に対する胃全摘、脾門リンパ節完全郭清目的の脾摘は、現時点では胃上部進行胃癌、特に大彎浸潤病変に対する標準術式である。しかし、病変の局在や進行度、耐術能、併存疾患のコントロール状態によっては脾温存術式も考慮する。脾摘後は、特に膵液瘻や血小板増加に伴う血栓形成などに注意し、脾摘後劇症型感染症(overwhelming postsplenectomy infection:OPSI)の予防のために肺炎球菌ワクチンを接種する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012