特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第8章)腎臓内科・泌尿器科 高血圧
豊原 敬文
1
,
阿部 高明
1東北大学 大学院医工学研究科分子病態医工学
キーワード:
婦人科外科
,
降圧剤
,
高血圧
,
妊娠高血圧症候群
,
周術期管理
Keyword:
Perioperative Care
,
Hypertension
,
Gynecologic Surgical Procedures
,
Antihypertensive Agents
,
Hypertension, Pregnancy-Induced
pp.330-335
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140476
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>高血圧は長期的に寿命を左右する疾患である。高血圧の最も恐ろしい点は症状がないことであり、患者のみならず医療者側もその重要性を認識する必要がある。降圧治療においては正確な評価が必須であり、診察室血圧のみならず自宅血圧計やABPMによる測定を行って降圧剤の必要性を評価し、治療開始後は不十分な治療や過降圧を避ける。産婦人科領域では妊娠、治療薬、手術などの特殊な病態で高血圧を生じるが、基本的に正確な血圧評価と病態に応じた降圧剤の選択が重要である。また、高血圧は長期にわたる治療が必要な疾患であることから一番大切な点は患者自身に高血圧に気がついてもらい、その治療の重要性を認識してもらうことである。
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