ERAS
大腸癌手術におけるERAS
志田 大
1
,
落合 大樹
,
塚本 俊輔
,
金光 幸秀
1国立がん研究センター中央病院 大腸外科
キーワード:
医療経済学
,
硬膜外麻酔
,
大腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
チーム医療
,
周術期管理
Keyword:
Anesthesia, Epidural
,
Economics, Medical
,
Laparoscopy
,
Patient Care Team
,
Colorectal Neoplasms
,
Perioperative Care
pp.156-160
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015112267
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周術期の"工夫のパッケージ"であるERASの本質は,"ERASという名のもとに"チーム医療としてさまざまな周術期管理を行うことにある.大腸癌手術に導入することで,術後合併症の発生率を増加させることなしに術後在院日数を約3日間短縮させる効果があることが,海外から報告されている.ERASはもともと開腹結腸手術を対象に考案されたが,腹腔鏡下大腸手術の周術期管理としても有用である.硬膜外麻酔の使用に関しては,開腹手術では推奨される一方で,腹腔鏡手術では今後議論が必要である.また近年,ERASによる医療コストの削減が報告されてきている.
©Nankodo Co., Ltd., 2015