発行日 2006年11月20日
Published Date 2006/11/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2007053223
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婦人科癌患者の性への支援の実態を明らかにすることを目的に、14施設の婦人科癌患者に携わる医療従事者を対象にアンケート調査を実施し、336名(医師108名、看護師228名)より有効回答(90.0%)を得た。その結果、性への支援について、婦人科癌患者に携わる医療従事者の92%が必要性を感じていると回答したが、実際に性の支援を実施している者は57%であった。治療別では、手術療法患者に対してはほとんどの医療従事者が性の指導を実施していたが、化学療法や放射線療法ではそれぞれ24%であった。また、性への指導用のパンフレットが「ある」と回答したのは33.6%で、ほとんどが手術療法患者に関するもので、化学療法・放射線療法に関するパンフレットは7%であった。患者から性の相談を受けたことがある者は67%で、そのほとんどが手術療法患者からのものであった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006