発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004194104
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72歳男性.患者は多発性脳梗塞とParkinson症候群で両上下肢機能障害,嚥下障害を来し,他院で中心静脈栄養管理を受けていたが,自宅介護困難のため今回,著者らの施設へ入院となった.胃内用のマグネットチューブを経鼻的に胃内に挿入後内視鏡を胃内に挿入し,類円錐型ネオジム磁石を腹壁上に置き,両磁石が最も強く引き合う場所を探し,これを経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)作製部位として鉛線をセロテープで固定した.胃内のマグネットチューブ先端部の胃粘膜を内視鏡下に穿刺して造影剤注入で胃内腔の位置をマーキングし,CT撮影を行った.CT画像で計測された刺入角度を確認して局所麻酔後に残胃を穿刺し,胃内到達を確認後にPEG作製を行った.そして,術後4日目より経腸栄養剤注入を開始し,34日目には在宅医療のために退院となった
©Nankodo Co., Ltd., 2004