骨盤臓器脱診断・治療のすべて
直腸脱に対する腹腔鏡下縫合直腸固定術
船橋 公彦
1
,
栗原 聰元
,
松田 聡
,
小池 純一
,
塩川 洋之
,
牛込 充則
,
金子 奉暁
,
新井 賢一郎
,
金子 弘真
,
松島 誠
1東邦大学医療センター大森病院 消化器センター外科
キーワード:
再発
,
術前管理
,
直腸脱
,
腹腔鏡法
,
直腸固定術
Keyword:
Laparoscopy
,
Preoperative Care
,
Rectal Prolapse
,
Recurrence
pp.616-621
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014215144
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直腸固定術は,Delorme法やAltemeier法に代表される経肛門的手技に比べて根治性の高い術式である.再発防止に向けた本手技のポイントは,骨盤底筋まで直腸を十分剥離・授動し,直腸を確実に縫合固定することである.当教室の経験からも本術式は根治性が高く比較的安全に行えると考えるが,多くの併存疾患を有する高齢者に多い患者背景を考えると,治療法の選択は患者の全身状態と病態から総合的に判断すべきである.
©Nankodo Co., Ltd., 2014