超高齢者に対する外科治療の問題点
超高齢者に対する腹腔鏡手術の問題点
進士 誠一
1
,
菅 隼人
,
藤田 逸郎
,
中村 慶春
,
内田 英二
1日本医科大学 消化器外科
キーワード:
術後合併症
,
人工気腹
,
低体温症
,
皮下気腫
,
腹腔鏡法
,
麻酔
,
無気肺
,
リスク評価
,
80歳以上高齢者
,
静脈血栓症
,
手術時体位
Keyword:
Anesthesia
,
Aged, 80 and over
,
Pulmonary Atelectasis
,
Hypothermia
,
Pneumoperitoneum, Artificial
,
Laparoscopy
,
Postoperative Complications
,
Subcutaneous Emphysema
,
Risk Assessment
,
Venous Thrombosis
pp.478-483
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014162865
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高齢化に伴い超高齢者に対する腹部外科手術例も増加している.腹腔鏡手術は低侵襲であり,高齢者においても術後合併症の発生を減少させ,早期に社会復帰できることが多くの疾患で報告され,超高齢者で併存疾患を有する症例にこそ適応されるべき術式と考えられる.しかし,超高齢者では諸臓器の予備能力の個人差が大きく,合併症を生じると重篤化しやすいため,症例ごとに状態を把握し綿密な術前準備,熟練したチームによる定型化された手術操作,慎重な術後管理を行う必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2014