膵切除をめぐる最近の話題
下膵頭切除の適応と実際
中郡 聡夫
1
,
矢澤 直樹
,
古川 大輔
,
和泉 秀樹
,
山田 美鈴
,
増岡 義人
,
小澤 壯治
,
貞廣 荘太郎
,
安田 聖栄
1東海大学 消化器外科
キーワード：
十二指腸
,
術後管理
,
膵管
,
膵空腸吻合術
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
総胆管
,
膵石
,
臓器温存療法
Keyword:
Common Bile Duct
,
Duodenum
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Ducts
,
Pancreatic Neoplasms
,
Pancreaticojejunostomy
,
Postoperative Care
,
Organ Sparing Treatments
pp.168-170
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014069745
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下膵頭切除は,十二指腸と胆管を温存して膵頭下部を切除する術式である.この術式の重要なポイントは,前･後下膵十二指腸動脈(AIPDA,PIPDA)の温存と胆管の温存,そして膵管空腸吻合である.主な適応疾患は,膵頭部の分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍,solid pseudopapillary neoplasm,1cm以下の神経内分泌腫瘍低悪性腫瘍などの低悪性度腫瘍と慢性膵炎である.術後に膵液瘻の発生頻度が高いので,十分注意が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014
