膵癌update 2012
治療 最新の外科治療 腹腔鏡下膵切除
堀口 明彦
1
,
宇山 一朗
,
伊東 昌広
,
石原 慎
,
浅野 之夫
,
宮川 秀一
1藤田保健衛生大学
キーワード:
腫瘍侵入性
,
膵空腸吻合術
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
膵頭十二指腸切除
,
脾動脈
,
腹腔鏡法
,
コンピュータ支援手術
,
結腸静脈
,
上腸間膜静脈
,
ロボット
Keyword:
Pancreatectomy
,
Neoplasm Invasiveness
,
Pancreatic Neoplasms
,
Pancreaticojejunostomy
,
Laparoscopy
,
Splenic Artery
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Surgery, Computer-Assisted
pp.518-522
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012223265
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
膵疾患に対する腹腔鏡下切除術は低侵襲であり、膵体尾部の低悪性度疾患はよい適応である。一方、浸潤性膵管癌に対する腹腔鏡下切除は郭清の手技、門脈浸潤例の対応などにより慎重に適応を決定することが重要である。膵体尾部癌は、R0手術が可能で上腸間膜静脈浸潤がない症例を腹腔鏡下切除術の適応と考えている。膵頭部癌は、R0手術が可能で門脈再建を必要としない症例を適応としている。近い将来、ロボットの普及や各種デバイスの発達により、浸潤性膵癌に対する腹腔鏡下切除は門脈再建を含め、安全に行える術式になると思われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012