消化器外科術後合併症の治療
食道癌術後合併症の治療
李 栄柱
1
,
大杉 治司
1大阪市立大学 大学院消化器外科
キーワード:
ドレナージ
,
気管支鏡法
,
気管切開術
,
声帯麻痺
,
消化器外科
,
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
食道造瘻術
,
食道瘻
,
乳び胸
,
反回神経
,
アルゴリズム
,
緊急手術
,
吻合部漏出
,
気管瘻
,
胸部CT
Keyword:
Algorithms
,
Bronchoscopy
,
Chylothorax
,
Drainage
,
Esophageal Fistula
,
Esophageal Neoplasms
,
Esophagoscopy
,
Esophagostomy
,
Tracheotomy
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Recurrent Laryngeal Nerve
,
Vocal Cord Paralysis
,
Anastomotic Leak
pp.32-37
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014069258
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
食道癌術後の特徴的な合併症として,消化器癌手術に共通する縫合不全以外に,反回神経麻痺,乳び胸,術後肺炎などがあげられる.胃癌や大腸癌と違い,食道癌における吻合部縫合不全あるいは再建臓器の虚血壊死は時に気道瘻を形成し致死的となる場合がある.致死的な合併症にいたらせないためには,正確な情報収集を迅速に行い,個々の症例に対する至適な治療戦略を立てることが重要である.再手術が必要かどうかの決定には,気管支鏡による気管・気管支の炎症波及程度の観察,消化器内視鏡による再建臓器の虚血範囲の観察がもっとも有用である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014