必読 最新の肝切除(その1)
肝シミュレーション技術の応用
近藤 祐一
1
,
山中 潤一
,
斉藤 慎一
,
藤元 治朗
1兵庫医科大学 外科学
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
胆管腫瘍
,
Klatskin腫瘍
,
コンピュータシミュレーション
,
マルチスライスCT
,
コンピュータ支援手術
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Computer Simulation
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Klatskin Tumor
,
Surgery, Computer-Assisted
,
Multidetector Computed Tomography
pp.363-368
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010147106
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血流動態に基づいた肝切除シミュレーションシステムは、門脈灌流領域に準じた切除肝体積および残肝体積の評価を可能にし、経門脈性の進展様式を特徴とする肝細胞癌に対し、切除シミュレーションによる系統的治癒切除術式の検討がより現実的となった。また、multidetector-row CT(MDCT)もしくはCT cholangiography(DIC-CT)から抽出した胆管像を必要に応じて組み合わせ3-D統合画像を作成することは、胆道悪性腫瘍疾患にまでシミュレーションの対象を拡大し、肝切除術のさらなる安全性の向上に寄与するものと考えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010