肝切除をめぐる最近の話題
肝切除周術期の適正な血液製剤使用 3+3法による前向き試験
山崎 慎太郎
1
,
高山 忠利
,
藤井 雅志
1日本大学 消化器外科
キーワード:
Serum Albumin
,
肝切除
,
血漿
,
術後合併症
,
臨床試験
,
周術期管理
,
医薬品適正使用
,
新鮮凍結血漿
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Hepatectomy
,
Postoperative Complications
,
Plasma
,
Plasma
,
Serum Albumin
,
Perioperative Care
pp.1152-1157
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013380246
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肝臓外科は他領域の手術と比較し,周術期に血液製剤が広く用いられてきた.管理や術式が確立した現在,特に新鮮凍結血漿の使用は再考の時期にきている.患者の利益を損なわず,投与量を減量もしくは使用が不要な患者集団の同定は急務といえる.肝切除における新鮮凍結血漿の使用指標を確立すべく,抗癌薬の第1相試験で頻用される3+3コホート研究をモチーフにしたステップ・ダウン法で,新鮮凍結血漿を使用せず周術期管理が可能な集団を特定した.
©Nankodo Co., Ltd., 2013