各種デバイスを応用した私の手術-使用法と工夫
各種デバイスを応用した直腸手術
村上 哲平
1
,
長谷川 傑
,
星野 伸晃
,
和田 聡朗
,
川田 洋憲
,
金城 洋介
,
平井 健次郎
,
真岸 亜希子
,
加藤 滋
,
片岡 佳樹
,
山田 理大
,
大越 香江
,
肥田 侯矢
,
河田 健二
,
坂井 義治
1神戸市立医療センター西市民病院 外科
キーワード:
鉗子
,
結腸
,
直腸腫瘍
,
電気凝固
,
腹腔鏡法
,
下腸間膜動脈
,
手術時体位
,
メス
,
砕石位
,
腸吻合術
,
低位前方切除
,
トロカール
Keyword:
Colon
,
Electrocoagulation
,
Laparoscopy
,
Surgical Instruments
,
Rectal Neoplasms
,
Mesenteric Artery, Inferior
pp.943-953
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013335163
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腹腔鏡下直腸癌手術は,狭い骨盤内で腫瘍の完全切除と自律神経の温存を両立させる必要があり,結腸癌手術と比較して難易度が高いとされる.手術操作において大切なことは,良好な術野展開によって正しい解剖学的剥離層を認識・剥離していくことであるが,そのために適当な場面で適切なデバイスを選択・使用することが必要不可欠である.われわれが腹腔鏡下直腸手術において愛用しているデバイスとして,ヘラ型電気メス,HIQ把持鉗子(オリンパス社),凝固用ボタン電極付き送水吸引管,ガットクランパー,Malecotカテーテルなどがあるが,本術式を安全に行うためには,これらのデバイスの構造・機能を正しく理解し使用することが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013