各種デバイスを応用した私の手術-使用法と工夫
各種デバイスを応用したヘルニア手術 鏡視下手術について
浦上 淳
1
,
繁光 薫
,
高岡 宗徳
,
石田 尚正
,
林 次郎
,
吉田 和弘
,
深澤 拓也
,
平林 葉子
,
山辻 知樹
,
森田 一郎
,
羽井佐 実
,
猶本 良夫
1川崎医科大学 総合外科
キーワード:
鉗子
,
外科用メッシュ
,
鼠径ヘルニア
,
電気凝固
,
針
,
腹腔鏡法
,
腹膜
,
縫合法
,
ヘルニア縫合術
,
電子内視鏡
Keyword:
Electrocoagulation
,
Hernia, Inguinal
,
Needles
,
Laparoscopy
,
Peritoneum
,
Surgical Mesh
,
Suture Techniques
,
Herniorrhaphy
pp.970-975
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013335167
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Parietex Folding mesh(Coviden社)を使った,5mmポート2ヶ所とBJ needle針状鉗子(二チオン社)で行う腹腔鏡下経腹的腹膜前修復法(trans-abdominal pre-peritoneal repair:TAPP)について報告する.臍部と右側腹部に5mmポートを挿入し,左側腹部に2.1mmのBJ needle針状鉗子をポートなしで鈍的に挿入する.剥離範囲は,内側は腹直筋鞘背面からCooper靱帯まで,前壁と外側はヘルニア門より約3cm以上外側まで,メッシュが折れ曲がらないように剥離する.5mmポートからメッシュを折り畳んだ状態で挿入し,展開する.AbsorbaTack(Coviden社)でメッシュを固定する.腹膜縫合はPolysorb 3-0スキー針(Coviden社)を用いる.術後の創痛は少なく有用な低侵襲手術と思われる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013