発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013197262
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60歳代女。便秘を主訴とした。腹腔内リンパ節腫大の精査加療目的で紹介入院した。表在リンパ節腫大は触知せず、腹部CTでは小腸間膜内の腫瘍(83×47mm)とsandwich signを認めた。腸間膜原発の悪性リンパ腫疑いで腹腔鏡下リンパ節生検を行ったが、低侵襲かつ診断に必要な検体量を安全に採取でき、術中迅速組織診で悪性リンパ腫と診断した。病理組織学的所見、免疫染色、細胞表面形質所見、染色体検査所見より濾胞性リンパ腫(grade 1/3)、Ann Arbor分類IIA期と診断し、R-CHOP療法6コースとその後のweekly rituximab維持療法を行った結果、重篤な有害事象を認めることなくCRが得られ、治療開始から2年経過現在も無再発である。
©Nankodo Co., Ltd., 2013