悪性リンパ腫診療update in 2008 最新のエビデンスに基づく診断と治療
悪性リンパ腫を極める 各病理組織型に基づく治療法 濾胞性リンパ腫
永井 宏和
1
1国立病院機構名古屋医療センター 血液内科
キーワード:
自家移植
,
腫瘍多剤併用療法
,
リンパ腫-濾胞性
,
ランダム化比較試験
,
Rituximab
,
末梢血幹細胞移植
,
CHOP Protocol
Keyword:
Rituximab
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Lymphoma, Follicular
,
Transplantation, Autologous
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Peripheral Blood Stem Cell Transplantation
,
VAP-cyclo Protocol
pp.293-299
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008287683
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濾胞性リンパ腫に対する標準的治療法は、いまだ確立していない。rituximabの登場以降治療成績の向上が報告され、進行期であればrituximabと化学療法の併用が一般的となっている。限局期では、現在でも放射線治療は有力な選択肢となる。しかし、rituximabとの併用化学療法レジメンやrituximabの投与スケジュールの最適化は臨床研究の段階であり、現在も数多くの研究が進行中である。RI標識抗体や新規化学療法薬の開発も進んでいる。自家造血幹細胞移植併用大量化学療法の位置づけも含めた、濾胞性リンパ腫に対する全体的な治療体系の確立が急務である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008