内科診療最前線2007 この1年の動向を踏まえて
悪性リンパ腫
門脇 則光
1
,
内山 卓
1京都大学 大学院医学研究科血液・腫瘍内科学
キーワード:
腫瘍多剤併用療法
,
リンパ腫-B細胞性
,
リンパ腫-濾胞性
,
リンパ腫-びまん性大細胞型B細胞性
,
Rituximab
,
CHOP Protocol
Keyword:
Rituximab
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Lymphoma, Follicular
,
Lymphoma, B-Cell
,
Lymphoma, Large B-Cell, Diffuse
,
VAP-cyclo Protocol
pp.1000-1006
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007068427
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遺伝子発現プロファイルと他の予後因子を組み合わせることによって、一層正確な予後予測が可能になる。rituximabと化学療法の併用が、B細胞リンパ腫の治療成績を大きく向上させた。rituximabを初回治療に用いた場合の予後予測因子や、最適なサルベージ療法が検討されつつある。radioimmunotherapyが濾胞性リンパ腫の初回治療、再発・難治性B細胞リンパ腫のサルベージ療法、自家移植の前処置に用いられ、安全性と有効性を示している。分子標的療法や、免疫グロブリンイディオタイプを抗原とした免疫療法の第I/II相試験が報告され、こうした新規治療の発展が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2006