発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013101690
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大阪府下5大学およびその関連28施設を対象にアンケートを実施し、肝切除手術手技の実態調査と比較・検討を行った。主として肝細胞癌に対する肝切除術における術前肝機能評価法は、血清IV型コラーゲン7S、99mTc-GSA肝シンチグラフィ、兵庫医大式予後得点がそれぞれの大学もしくは関連施設で使用されていた。皮膚切開方法において、特に右葉系切除では開胸操作を併用する場合が約20~40%であった。約60%の施設でほとんどの症例に胆嚢摘出術が併施されていた。実質切離での使用機器では、UA使用施設が約80%であった。術者がUA操作を行い、第一助手が低電圧凝固装置や電気メス、バイポーラなどの機器を使用する場合が多数を占めていた。皮膚切開法や肝実質切離法・器具などに関しては施設間に大きな差はみられなかったが、胆嚢摘出術併施胆道造影検査、ドレーン、自己血輸血適応などは施設間に違いがみられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012