消化器癌併存症-周術期の対処法
生体肝移植レシピエントの周術期管理
高槻 光寿
1
,
江口 晋
1長崎大学 移植・消化器外科
キーワード:
肝臓移植
,
肝臓疾患
,
抗細菌剤
,
術前管理
,
腎臓疾患
,
耐糖能障害
,
リビングドナー
,
周術期管理
,
術後感染症
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Kidney Diseases
,
Liver Diseases
,
Preoperative Care
,
Liver Transplantation
,
Glucose Intolerance
,
Living Donors
,
Perioperative Care
pp.1080-1084
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012337947
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併存症を有する生体肝移植例の周術期管理について概説する。術後早期死亡例の死因のほとんどは重症感染症からのグラフト不全であり、感染症のスクリーニングはもちろん、それを助長する耐糖能異常や腎機能障害は可及的に術前から補正するべきである。術後の免疫抑制療法にも工夫が必要であり、これらの合併症を回避することが長期予後改善のためにきわめて重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012