特集 結石除去を極める
胆石 急性胆囊炎合併総胆管結石に対する結石除去
辻野 武
1
,
伊佐山 浩通
1みゆきクリニック
キーワード:
ステント
,
総胆管結石症
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
インターベンショナル超音波診断
,
超音波内視鏡検査
,
内視鏡的乳頭括約筋切開術
,
胆嚢炎-急性
,
経皮経肝胆嚢ドレナージ
,
内視鏡的胆道ドレナージ
Keyword:
Endosonography
,
Stents
,
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Ultrasonography, Interventional
,
Sphincterotomy, Endoscopic
,
Cholecystitis, Acute
,
Choledocholithiasis
pp.1633-1640
発行日 2019年11月25日
Published Date 2019/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020117092
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急性胆嚢炎の原因の多くは結石であり、急性胆嚢炎に総胆管結石が合併していることは決して稀ではない。しかし急性胆嚢炎合併総胆管結石をどのように治療するかについては、十分に検討されていない。手術リスクの高い急性胆嚢炎のドレナージには経皮経肝胆嚢ドレナージ(PTGBD)、内視鏡的経乳頭的胆嚢ドレナージ(ETGBD)、超音波内視鏡下胆嚢ドレナージ(EUS-GBD)があるが、急性胆嚢炎合併総胆管結石に対しては胆嚢、胆管両方にアプローチ可能なETGBDが第一選択と考えられる。ETGBD施行時に一期的に総胆管結石を除去するか否かは、さまざまな要素(患者の全身状態、急性胆嚢炎の重症度、急性胆管炎合併の有無、総胆管結石径・数、胆嚢へのアプローチの容易さ、など)を考慮して決定しなければならない。すべての例でETGBDと同時に総胆管結石を除去すべきかについては、今後、多数例でその有効性と安全性を検討する必要がある。
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