発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006231520
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64歳女.胸痛,嘔気,上腹部痛が突然に出現し,心電図所見から狭心症の疑いにて入院となった.しかし,その後に狭心症は否定され,血液検査で肝胆道系酵素の上昇を認めた.腹部超音波所見で総胆管結石が疑われ,腹部CTにて胆嚢内結石と胆嚢壁の軽度肥厚が認められ,MRIにて胆嚢内の多数の結石と下部総胆管内の4個の結石を認めた.肝内胆管の拡張はなく,内視鏡的逆向性膵胆管造影にて合流異常症と診断し,ドレナージチューブを留置した.以上から,胆石症,総胆管結石症,膵・胆管合流異常症と診断し,胆嚢摘出術,総胆管切石術,肝外胆管切除術,逆向性経肝胆管ドレナージチューブ挿入,総肝管十二指腸吻合術を行った.経過は良好であり,現在は外来通院中である
©Nankodo Co., Ltd., 2006