手術助手にはこうしてほしい
消化管領域 腹腔鏡下胃全摘術
沖 英次
1
,
佐伯 浩司
,
掛地 吉弘
,
池田 哲夫
,
前原 喜彦
1九州大学 消化器・総合外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
腹腔鏡法
,
リンパ節郭清
,
胃空腸吻合術
Keyword:
Gastrectomy
,
Gastroenterostomy
,
Lymph Node Excision
,
Laparoscopy
,
Stomach Neoplasms
pp.31-36
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012100120
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腹腔鏡下手術では術者と助手の役割を施設ごとに定型化することが重要である。われわれが行っている腹腔鏡下胃全摘術における助手の視点からのポイントを、(1)脾門部の処理、(2)幽門下郭清、(3)小彎郭清、(4)食道の切離と吻合の4つのパートに分けて解説した。腹腔鏡下手術における助手の役割は、単に視野を展開するのではなく、術者の剥離操作に合わせて適度な緊張をかけることが重要である。その基本動作として、鉗子の挿入、中心点移動の操作は画面上で確認して行うこと、術者の操作中は指示されるまで視野をかえないこと、血管の処理時には過度な力がかからないように緊張を弛めることなどの注意が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012