消化器手術における抗菌薬の適正使用
周術期における抗菌薬の適正使用 肝癌、胆道癌、膵癌
佐野 圭二
1
1帝京大学 外科
キーワード:
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
抗細菌剤
,
手術創感染
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
総胆管造瘻術
,
胆道腫瘍
,
予防的抗菌剤投与
,
医薬品適正使用
Keyword:
Biliary Tract Neoplasms
,
Choledochostomy
,
Anti-Bacterial Agents
,
Hepatectomy
,
Liver Neoplasms
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Surgical Wound Infection
,
Antibiotic Prophylaxis
pp.588-590
発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011218998
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肝癌、胆道癌、膵癌に対する手術は、概して長時間で出血量も多く、術後耐糖能異常をきたすためsurgical site infection発生の高リスク群である。肝切除・膵切除の術後抗菌薬予防投与に関するランダム化比較試験は少ないが、われわれは肝切除・膵切除ともに、術直前と術中3~4時間ごとの抗菌薬追加投与、さらに術野への抗菌薬局所散布を行い、術後は5日目まで抗菌薬投与を行っている。今後多施設研究によるガイドラインの作成が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011