胆嚢を究める
基礎 胆嚢発癌と病理(合流異常を含む)
中沼 安二
1
,
山口 淳平
,
佐々木 素子
,
佐藤 保則
1金沢大学 形態機能病理学
キーワード:
過形成
,
胆石症
,
胆嚢炎
,
胆嚢腫瘍
,
腫瘍過程
,
免疫組織化学
,
細胞老化
,
膵胆管合流異常
Keyword:
Cholecystitis
,
Cholelithiasis
,
Gallbladder Neoplasms
,
Hyperplasia
,
Immunohistochemistry
,
Neoplastic Processes
,
Cellular Senescence
pp.473-478
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011199015
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胆嚢癌の発癌に関連する病変として、胆石症では胆管癌の平坦型前癌病変であるbiliary intraepithelial neoplasiaに相当する病変がみられ、ヒストン修飾蛋白EZH2の発現もあり、癌化関連病変と考えられた。膵管胆管合流異常症では、胆嚢粘膜の乳頭状過形成がびまん性にみられ、細胞老化マーカーであるp16やp21の発現があり、細胞老化関連病変であり、癌化に直接関連する病変とは異なると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011