手術vs非手術 最新のエビデンスから
消化器疾患 直腸癌
衣笠 哲史
1
,
赤木 由人
,
石橋 生哉
,
白水 和雄
1久留米大学 外科
キーワード:
局所解剖学
,
直腸腫瘍
,
リンパ節郭清
,
EBM
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
経肛門的内視鏡下マイクロサージャリー
,
低位前方切除
Keyword:
Transanal Endoscopic Microsurgery
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Anatomy, Regional
,
Lymph Node Excision
,
Rectal Neoplasms
,
Evidence-Based Medicine
pp.1502-1507
発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011072399
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直腸癌治療法の種類とその選択として、早期癌では内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection:EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection:ESD)、経肛門的腫瘍切除術(transanal endoscopic microsurgery:TEMやminimally invasive transanal surgery:MITAS)などの方法を用いた局所切除術が選択される。局所切除後の病理組織学的診断で(1)sm癌浸潤度が1,000μm以深、(2)脈管侵襲陽性、(3)組織型が低分化腺癌・印環細胞癌・粘液癌、(4)浸潤先進部の簇出(budding)Grade 2/3の4項目うち一つでも該当すればリンパ節郭清の適応があるため、追加の腸切除が検討される。進行癌の治療は外科的切除が第一選択となる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010