腹部・臓器出血の診断と治療
潰瘍性大腸炎における出血
渡辺 和宏
1
,
柴田 近
,
三浦 康
,
内藤 剛
,
小川 仁
,
佐々木 巌
1東北大学 生体調整外科学
キーワード:
サイトメガロウイルス感染症
,
消化性潰瘍出血
,
大腸炎-潰瘍性
,
Ganciclovir
,
重症度指標
,
大腸切除
,
用手補助腹腔鏡下手術
Keyword:
Cytomegalovirus Infections
,
Colitis, Ulcerative
,
Peptic Ulcer Hemorrhage
,
Severity of Illness Index
,
Ganciclovir
,
Hand-Assisted Laparoscopy
pp.1043-1047
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011002892
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重症潰瘍性大腸炎の大量出血は手術の絶対適応である。内科と外科が密に連携し、手術時機を逸せずに手術を施行することが何よりも重要である。全身状態が低下している症例が多く、三期分割手術の一期目手術として大腸亜全摘術が行われることが多い。最近は、大量出血を伴う重症潰瘍性大腸炎に対しても、適応例を選んで腹腔鏡手術が行われ始めている。重症潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡手術の安全性・有用性がより明確になることが期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2010