診断に迷うIBDの非典型例
潰瘍性大腸炎の鑑別診断
中里 圭宏
1
,
緒方 晴彦
1慶応義塾大学 医学部内視鏡センター
キーワード:
Behcet症候群
,
カンピロバクター感染症
,
サイトメガロウイルス感染症
,
大腸内視鏡法
,
結腸憩室炎
,
鑑別診断
,
赤痢-アメーバ性
,
腸炎
,
大腸炎-潰瘍性
Keyword:
Behcet Syndrome
,
Campylobacter Infections
,
Cytomegalovirus Infections
,
Colonoscopy
,
Diagnosis, Differential
,
Diverticulitis, Colonic
,
Colitis, Ulcerative
,
Enterocolitis
,
Dysentery, Amebic
pp.543-550
発行日 2016年11月20日
Published Date 2016/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017081479
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近年,日本では潰瘍性大腸炎(UC)患者は増加の一途をたどっており,今後ますます日常の診療で遭遇する機会が増加することが予想される.内視鏡検査は診断に非常に重要な役割を担っているが,非典型的な所見ではしばしば鑑別に難渋することがある.しかし,診断により治療法が大きく異なるため慎重な鑑別が必要である.もちろん病歴は重要であり,血液検査,便培養検査などを含め総合的に判断することが必要であるが,確定診断に内視鏡検査は必須である.内視鏡検査では典型的なUCの内視鏡所見を熟知する必要があるが,その他の疾患の典型的な内視鏡所見も知っておかなければならない.
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