発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010292468
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クレアチンキナーセ(CK)にはMM、MB、BBの3つのアイソザイムがあり、これらは臓器・組織特異性から、CK-MMは骨格筋疾患、CK-MBは心筋梗塞、CK-BBは脳血管障害での診断的意義を有することが知られている。悪性腫瘍とCKの関連についても報告されており、肝細胞癌(HCC)においてもCK-BBやマクロCKの上昇が報告されているが、CK-MMが悪性腫瘍において上昇を示すことは稀である。今回著者等は、CK-MMが上昇したHCC由来の高CK血症の1例を経験したので、文献的考察を加えて報告した。
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