発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010292467
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32歳。右鼠径部の腫瘤を主訴に近医受診し、ヘルニアの診断で当科に紹介され、手術目的で入院となった。開腹するとヘルニアは認められず、うずら卵大に腫大した静脈瘤が円靱帯と併走するかたちで深鼠径輪から鼠径管内に存在していた。静脈瘤根部を3-0吸収糸で2針刺入結紮して静脈瘤を摘出し、手術を終了した。摘出した静脈瘤は約4.5×2.5cm大で、病理組織所見は嚢胞性に腫大した部分が複数存在し、一部静脈内に器質化血栓を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010