術前・術後に要注意 併存疾患の手術リスクと対策
基礎疾患併存例の手術 自己免疫疾患
丹黒 章
1
,
山本 洋太
,
古北 由仁
,
湊 拓也
,
兼松 美幸
,
高嶋 美佳
1徳島大学 胸部・内分泌・腫瘍外科
キーワード:
Crohn病
,
重症筋無力症
,
甲状腺クリーゼ
,
Graves病
,
自己免疫疾患
,
大腸炎-潰瘍性
,
紫斑病-特発性血小板減少性
,
リスク評価
,
周術期管理
Keyword:
Autoimmune Diseases
,
Crohn Disease
,
Colitis, Ulcerative
,
Graves Disease
,
Myasthenia Gravis
,
Thyroid Crisis
,
Purpura, Thrombocytopenic, Idiopathic
,
Risk Assessment
,
Perioperative Care
pp.945-949
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010292452
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自己免疫疾患の病態は免疫過剰発現であり、病因や治療方法が確立されておらず治療に手術が選択されることも多い。手術に際して注意すべきは標的臓器機能の低下、副腎皮質ホルモンや免疫抑制薬による副腎機能や免疫力低下による易感染性などであり、日和見感染や胸腺、甲状腺クリーゼは致命的である。原疾患の病勢を術前に十分にコントロールし術後にも治療を継続すること、合併症が発生した場合には慎重かつ適切な対処を迅速に行うことが肝要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010