発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010160813
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55歳女。右鎖骨上窩の腫瘤を主訴とした。超音波、造影CT所見にて、右鎖骨上窩に外頸静脈と交通する25×23mmの軟部組織腫瘤影を認めたため、腫瘤切除術を行った。病理組織所見より、血管内乳頭状内皮過形成症と診断した。術後経過は良好で、術後10日目に退院した。術後約3年経過現在、再発の徴候は認めない。本例は既往歴や、頸部や鎖骨周囲の外傷の既往歴等はなく、鎖骨上窩に病変を認めた稀な症例であった。
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