外科医が気を使う高齢者手術の周術期管理
高齢者外科の栄養管理
大村 健二
1
1富山県厚生農業協同組合連合会高岡病院 外科
キーワード:
インスリン抵抗性
,
脂質異常症
,
食品中の脂肪
,
食品中のタンパク質
,
高齢者
,
周術期管理
,
栄養管理
Keyword:
Aged
,
Dietary Fats
,
Dietary Proteins
,
Insulin Resistance
,
Perioperative Care
,
Nutrition Therapy
,
Dyslipidemias
pp.239-242
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010111509
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高齢者では耐糖能が低下する。一方、脂肪酸の酸化能は比較的正常に保たれる。したがって、高齢者には非蛋白カロリーとして炭水化物より脂肪が好ましい。さらに高齢者では、筋蛋白を維持するために蛋白質の摂取量を若年者より増やすべきである。高齢者の周術期管理および術後の栄養指導では、このような事実を念頭におかねばならない。不適切な栄養管理は患者の生活の質(QOL)を低下させ、医療行為の価値そのものを損ねることになる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010