発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010055258
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95歳女。近医にて右乳腺腫瘍を指摘された。約50年前にホルモン補充療法を受けた既往歴がある。初診時局所所見、血液生化学検査、マンモグラム、超音波、針生検各所見より、浸潤性小葉癌と診断した。局所麻酔下郭清を伴わない全乳腺切除術を行った。摘出標本の病理組織像は小葉癌部と硬癌部を合わせ持っており、mixed ductal and lobular carcinoma(MDLC)、T2N0M0 StageIIと診断した。術後補助療法としてanastrozole内服を行い、術後2年現在、再発の徴候はない。
©Nankodo Co., Ltd., 2009