発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009328902
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大腸癌における地域連携クリニカルパス作成において、以下の、1)地域ネットワークづくり、2)対象例の決定と適応基準、3)診療方針の統一化、4)評価可能な目標の設定、5)医療者用と患者用オーバービュー形式のパス作成、6)重複した検査等を防止、7)バリアンス集計システムの構築、8)実際の導入の8項目を基に、2008年1月、伊勢崎市民病院地域医療連携室から紹介元医療機関に地域連携に関するアンケート調査を行い、次に1997~2007年の大腸癌初回手術700症例を対象に外来での観察状況を調査した。その結果、2008年4月からパス使用を開始し、21例がパスによって管理された。パスの種類はStage I、IIの大腸癌18例、Stage IIIの結腸癌2例、Stage IIIの直腸癌1例であった。連携先は病院4件、診療所・医院17件で、紹介元と連携先が同じ施設であったのは12例であった。現在のところバリアンスは生じていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2009