再発大腸癌の診断・治療 最近の進歩
診断 肺再発の診断法とサーベイランス
上野 秀樹
1
,
橋口 陽二郎
,
阿部 良行
,
望月 英隆
,
山本 順司
,
長谷 和生
1防衛医科大学校 外科
キーワード:
集団検診
,
術後管理
,
大腸腫瘍
,
X線CT
,
肺腫瘍
,
診療ガイドライン
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
陽電子放射型断層撮影
Keyword:
Mass Screening
,
Lung Neoplasms
,
Postoperative Care
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Colorectal Neoplasms
,
Practice Guidelines as Topic
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Positron-Emission Tomography
pp.831-835
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008287705
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大腸癌の肺再発は肝再発に次いで頻度の高い血行性再発形式である。肺転移の診断には、空間分解能の高いCTがもっとも有効とされ、最近の海外のガイドラインでは大腸癌切除後の肺転移サーベイランス方法として、胸部単純X線検査よりも推奨される傾向にある。一方PET/CTは肺結節の質的診断に寄与するとともに、viable cellの同定が容易であることから、化学療法や放射線治療の効果判定に活用できる。また全身の転移病巣を一度の検査でスクリーニングできることから、今後再発手術前の必須検査に位置づけられる可能性がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008