消化器癌術後フォローアップ
消化器癌術後フォローアップにおけるFDG-PETの意義
村上 康二
1
1慶応義塾大学 放射線診断科核医学部門
キーワード:
胃腫瘍
,
肝細胞癌
,
術後管理
,
腫瘍再発
,
消化器腫瘍
,
食道腫瘍
,
膵臓腫瘍
,
大腸腫瘍
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
X線CT
,
扁平上皮癌
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
陽電子放射型断層撮影
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Digestive System Neoplasms
,
Esophageal Neoplasms
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Pancreatic Neoplasms
,
Postoperative Care
,
Stomach Neoplasms
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Colorectal Neoplasms
,
Cholangiocarcinoma
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Positron-Emission Tomography
pp.1039-1046
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013323729
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FDGの集積は疾患特異性が低いために,FDG-PETの有用性は癌腫別よりも検査目的別に考えたほうがよい.PETはさまざまな悪性腫瘍の病期診断や質的診断などにおいて有用であるが,特に有用性が高いのは「再発診断」であり,特に消化器癌においてはこの傾向が強い.これはPETが術後の形態変化にかかわらず病変を高コントラストで検出でき,また全身のスクリーニングが可能であるからである.このような特徴を理解したうえで,PETを保有している施設だけでなく,保有していない施設でもPET検査を積極的に有効利用することが望まれる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013