発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008196509
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緩和ケアを必要とした消化器癌患者とその家族に対して、患者とともに日々の状況を評価することで生命予後を客観的に予測するための新しいツールを考案した。生命予後予測法としてKarnosky performance status score(KPS)、palliative performance scale(PPS)、palliative prognostic index(PPI)、palliative prognostic score(PaPS)、terminal stage(TS)の5つの方法を採用し、胃癌2例に施行してそれぞれの臨床経過を提示した。5つの予測法を効果的に使う方向性として、臨床症状の変化した時期やもっとも早く変化した予測法、あるいは複数の変化が同時に生じたときに注目すること、予後予測法は比較的早期の変化を敏感に察知するものと死が近いことを敏感に察知するものがあること、その時点でもっとも予後の短い予測法を参考にすることが示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2008