腫瘍栓のすべて
切除以外の治療 インターフェロンの併用動注療法(2)
小尾 俊太郎
1
1佐々木研究所附属杏雲堂病院 肝臓科
キーワード:
Fluorouracil
,
Interferons
,
肝細胞癌
,
腫瘍多剤併用療法
,
門脈
,
流血中腫瘍細胞
,
肝動脈内注入化学療法
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Fluorouracil
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Interferons
,
Neoplastic Cells, Circulating
,
Portal Vein
pp.197-202
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008135412
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われわれは門脈腫瘍栓を伴った肝細胞癌374例に、インターフェロン(IFN)併用5-FU動注化学療法を行った。治療効果予測因子、予後予測因子を解析した。全体の生存率は0.5年50%、1年29%、2年13%、3年8%であった。治療効果は奏効率44%、完全寛解率14%であった。予後因子は奏効、転移なし、腹水なし、PIVKA-II(DCP)<1,635 mAU/ml、門脈腫瘍栓Vp3が条件であった。奏効予測因子は、腹水なしとPLT<12.4×10^4/μlであることが判明した。
©Nankodo Co., Ltd., 2008