腫瘍栓のすべて
病理、腫瘍マーカー、画像 肝細胞癌 腫瘍栓の病理
神代 正道
1
1久留米大学
キーワード:
肝細胞癌
,
肝静脈
,
胆管腫瘍
,
免疫組織化学
,
門脈
,
流血中腫瘍細胞
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Hepatic Veins
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Immunohistochemistry
,
Neoplastic Cells, Circulating
,
Portal Vein
pp.129-133
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008135399
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肝細胞癌(肝癌)では門脈枝が肝癌の血液流出路となっていることから、比較的早期の段階から高頻度にみられ、肝内転移の主因となるほか門脈圧亢進やAVシャントを増悪させる。肝静脈内進展では、下大静脈から右心房への進展は剖検例の約10%とまれでなく、右心房腫瘍栓が遊離すると三尖弁口を塞ぐことにより急死の原因となることがある。また、胆管内発育では剖検例の約5%にみられる肝管あるいは総胆管腫瘍栓が臨床的に問題となり、進行性閉塞性黄疸により予後の増悪させる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008