腫瘍栓のすべて
病理、腫瘍マーカー、画像 胆管細胞癌 腫瘍栓の病理
佐々木 素子
1
,
中沼 安二
1金沢大学 大学院形態機能病理学
キーワード:
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
免疫組織化学
,
流血中腫瘍細胞
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Immunohistochemistry
,
Neoplastic Cells, Circulating
,
Cholangiocarcinoma
pp.134-137
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008135400
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胆管細胞癌(胆管癌)は肝内あるいは肝外胆管系に発生する悪性腫瘍である。ほとんどが豊富な間質を伴って浸潤性増殖を示す腺癌である。胆管癌の血管侵襲は主に血管壁への浸潤による血管の狭窄・閉塞の様式を示す。肝細胞癌と異なり、画像で検出される太いレベルの門脈腫瘍栓、肝静脈腫瘍栓の形成は比較的頻度が低い。しかし胆管癌でも血管侵襲は予後不良因子であり、特に門脈侵襲は再発や予後予測のうえで重要な所見である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008