吻合法 70年の変遷から学ぶこと
血管手術 末梢動脈閉塞症に対する鼠径部以下の外科的バイパス手術
児玉 章朗
1
,
古森 公浩
1名古屋大学 大学院血管外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
外科用ステープラー
,
血管外科
,
動脈硬化症-閉塞性
,
吻合術
,
末梢血管疾患
Keyword:
Anastomosis, Surgical
,
Arteriosclerosis Obliterans
,
Medical Illustration
,
Surgical Staplers
,
Vascular Surgical Procedures
,
Peripheral Vascular Diseases
pp.96-101
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008119504
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末梢動脈閉塞症(PAD)に対する血行再建術には血管内治療と外科的バイパス術がある。近年、血管内治療の適応が拡大されてきたが、鼠径部以下の病変に対しては外科的バイパス手術が重要であるのはいうまでもない。血管の吻合法には、端々吻合、端側吻合、側々吻合の場合があるが、どれも手縫い縫合が基本である。特にPADの症例では動脈硬化を伴う病的な血管のため、その扱いは慎重でなければならない。中小血管では血栓形成、内膜肥厚の予防が重要であり、そのために内膜損傷をなるべく避け、内膜同士を接着させることが肝要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008