特集 臨床シナリオに基づく外来診療スキルアップ~こんな外来患者さん、先生ならどうしますか?
末梢血管疾患 間欠跛行を自覚しないABI低値患者
冨山 博史
1
1東京医科大学 循環器内科
キーワード:
インフォームドコンセント
,
間欠跛行
,
鑑別診断
,
動脈硬化症
,
動脈硬化症-閉塞性
,
包括医療
,
末梢血管疾患
,
足関節上腕血圧比
,
無症候性疾患
,
生活指導
Keyword:
Arteriosclerosis Obliterans
,
Arteriosclerosis
,
Comprehensive Health Care
,
Diagnosis, Differential
,
Informed Consent
,
Intermittent Claudication
,
Peripheral Vascular Diseases
,
Ankle Brachial Index
,
Asymptomatic Diseases
pp.240-244
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2019007674
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欧米では,ドプラ法による足関節上腕血圧比(ankle brachial index:ABI)測定が,ガ イドラインで推奨されている(図1)。しかし,同法は手技的に煩雑であり,わが国で はオシロメトリック法でのABI 測定が実施されており(図2),両測定法の相関は良好 であることが報告されている(図3)。オシロメトリック法は簡便であり,ドック検診 や動脈硬化のスクリーニングでABI が測定される機会も多く,無症状のABI 低値を経 験する頻度は少なくないと考えられる。わが国における一般住人でのオシロメトリッ ク法測定によるABI 異常値の頻度は1 〜3%と推測されている。
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