吻合法 70年の変遷から学ぶこと
食道手術 上部食道切除術
北山 丈二
1
,
名川 弘一
1東京大学 腫瘍外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
外科用ステープラー
,
血管外科
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
吻合術
Keyword:
Anastomosis, Surgical
,
Esophageal Neoplasms
,
Medical Illustration
,
Surgical Staplers
,
Vascular Surgical Procedures
,
Esophagectomy
pp.6-12
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008119490
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食道切除後の頸部食道吻合は、代用臓器の先端の血流不全に由来する縫合不全の頻度が高い。従来layer-to-layer縫合やGambee縫合による手縫い吻合が頻用されていたが、最近は自動吻合器(サーキュラーステイプラー)を用いた器械吻合が主流になってきている。しかし、狭い術野で吻合操作を行う場合、トラブルを起こすことも多く、経験が必要な手技である。頸部食道が短い場合には、消化管壁を犠牲にしない手縫い法のほうが有利である。頸部での縫合不全は患者の生死やQOLと直結する重要な合併症であるため、両方の吻合法に熟練しておく必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008