知っておくべき胆嚢癌の診療方針
診断 早期胆嚢癌の超音波内視鏡(EUS)診断
松崎 晋平
1
,
真口 宏介
,
高橋 邦幸
,
潟沼 朗生
,
小山内 学
,
浦田 孝広
,
深澤 光晴
,
土屋 貴愛
,
栗田 亮
,
一箭 珠貴
1手稲渓仁会病院 消化器病センター
キーワード:
腫瘍進行度
,
上皮内癌
,
鑑別診断
,
胆嚢腫瘍
,
超音波内視鏡検査
,
早期診断
,
胆嚢腺筋腫症
Keyword:
Carcinoma in Situ
,
Diagnosis, Differential
,
Gallbladder Neoplasms
,
Neoplasm Staging
,
Endosonography
,
Early Diagnosis
pp.1255-1262
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007348327
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早期胆嚢癌は隆起型と表面型に大別され、表面型の診断が課題である。超音波内視鏡検査(EUS)は高い局所分解能を有し、胆嚢を近い位置から観察することができ、胆嚢癌の存在診断、鑑別診断、進展度診断に加え、早期胆嚢癌、とくに表面型の指摘に有力な検査法と位置づけられる。しかしながら、EUSによる胆嚢描出手技は必ずしも容易でなく、全体を確実に描出するには周囲臓器を指標とした丹念な走査が必要であり、術者の育成が課題である。また、胆嚢の内側低エコー層にはss浅層が含まれるため、現状ではEUSをもってしても早期癌と進行癌を明確に判定することが困難であることを認識しておく必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2007