鏡視下手術におけるcontroversy 積極的な立場vs慎重な立場
肝癌に対する肝切除術 慎重な立場
三輪 史郎
1
,
宮川 眞一
1信州大学 外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
腹腔鏡法
Keyword:
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Medical Illustration
,
Laparoscopy
pp.667-670
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007243112
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腹腔鏡下外科手術はその適応が徐々に広がってきており、最近は肝切除にも導入されるようになってきている。患者にとっては、傷が小さい、術後の痛みが軽い、などは大きな利点でありたいへん喜ばれる。しかし、そればかりが強調されて、肝心の安全性、根治性が損なわれてはならない。一般的には、表面や肝外に突出している腫瘍、外側区域の腫瘍などがよい適応とされているが、最近は葉切除やドナー肝切除も行われ始めている。十分議論をし、腹腔鏡下肝切除の安全性と根治性についてのエビデンスに基づいて適応を拡大していくことが望ましいと考える。
©Nankodo Co., Ltd., 2007