発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007206122
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37歳男。腹部超音波検査(US)にて左副腎に腫瘍を指摘され、精査加療目的で当院入院となった。腹部MRIにて左副腎に20mm大及び10mm大の2個の腫瘤性病変を、また右副腎にも径10mm大の腫癌性病変を認め。131I-MIBGシンチにて両側副腎領域に明らかなup takeを確認した。以上より、左に2個、右に1個発生した両側性副腎原発褐色細胞腫と診断し、腹腔鏡下両側副腎部分切除術を施行した。術後経過は良好で、術後2日目より飲水開始となり、術後3日目より経口摂取を開始した。合併症はなく、肝下面及び膵尾部に留置したSBドレーンも術後2日目に抜去し、術後の採血結果も正常範囲であった。以後2年経過し無再発生存中である。
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